2010年10月16日土曜日

第1102回MS@相模原市

■会長挨拶
 猿田和雄副会長
ラオックスが銀座に出てくる。とはいえ、そこで働く方々の所得水準やスキルが日本人に追い付いているかといえば、まだまだという所がある。とはいえ、日々勉強してキャッチアップする努力は続けられており、いずれ追い付かれる厳しいことになる。
私たちは日々の倫理の勉強をしているが、勉強だけに終わらせず、ヒントを受けたら則実践してほしい。
※板橋会長は、法人レクチャラー会出席のために欠席。

■講話 三宅潤一氏
三宅氏は、人事・組織開発コンサルティングを手がけるG-ソリューション株式会社の代表取締役で、新宿区倫理法人会の幹事でもある。普段は人材・組織開発コンサルタントとして、大企業を中心に研修講師やコンサルティングを実施している。

P・F・ドラッガーが提唱したマネジメントの原語の意味は「どうにか何とかする」というものである。ドラッガーの“公認通訳”たる上田氏もいっているように「管理」ではない。社長業はまさにそういう毎日だと思う。
現場を「どうにか何とかする」リーダーに求められるスキルは多々あるが、チームのやる気をいかに引き出せるかがポイントである。チームメンバーの士気を維持させるためには、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授の「成功の循環モデル」が一つの模範になる。「関係の質→思考の質→行動の質→結果の質」というサイクルだが、起点を間違えて「結果の質」からにすると、過剰なノルマが横行する危険な世界となって、チームは機能しなくなる。

チームや会社をマネジメントするにあたっての落とし穴は「自分の心」にある。具体的には、偏見・思い込み・色眼鏡(専門用語でメンタルモデルという)である。例えば「9つの点を4本の直線で一筆書きで結べ」という課題を与えると、無意識のうちに「正方形」をイメージしてしまうが、そこにとらわれていると答は導き出せない。
人は物事を認知する際に、「五感」「知識」「価値」という3つのフィルタを通すといわれている。理想のイメージや願望、興味、関心にあるものを無意識に取捨選択する特性を持っていて、興味のあるものは自然に見えるようになる。会社でいえば、部下が「急に辞める」といい出した場合である。必ずなにがしかのシグナルは出しているはずだが、それが見えていないのは「興味がない」からである。
自分に似ている人がいると、似ているゆえに嫌いなることがあるという。その人が「自分が持っている嫌な要素を体現している」からである。

では、そうした自分をどうやって変えるのか。社会経済環境や地人の感情、過去、生理反応はどうしようもない。こうした変えられない領域は捨てて、(自分のこれからの)行動、願望、思考といった“自分で変えられる領域”を変えることに集中すべきである。


■出席数 28社29名

1 件のコメント:

  1. ドラッガー、読もう読もうと思いつつ未だ読んでいません。
    どなたかこれがベストという一冊、教えてください。

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