2010年6月9日水曜日

第1084回MS@相模原市

平成22年6月5日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:26社27名
講話者:
神奈川大学名誉教授 工学博士
大石 不二夫氏
テーマ:待ったなしの教育改革

今回は、神奈川大学名誉教授で工学博士の大石不二夫氏に「待ったなしの教育改革」と題してお話しいただきました。
大石氏は、帝京大学など数多くの大学・大学院で長きにわたり教鞭を執られる中で、大学4年になって就職活動を始める時期になってから、躾をしないといけない現実を見せられるに及び、家庭崩壊を目の当たりにしたそうです。もともと日本の教育レベルは、江戸時代の時点で世界トップレベルにあって(寺子屋が全国に2万あったそうです)、これが明治維新から高度成長期に至る(旧制教育を受けた世代)までの躍進を支えていました。
とはいえ、そうした教育を支える教員の報酬はあまりにも薄給であったそうです。史実によれば、太平洋戦争後に教育業界の最大手労組が占領政策の一環として米ソ両国から資金供与を受けることとなりました。資金供与の見返りとして、米国から「一億総白痴化教育」を、ソビエトからは「赤化教育」を求められ、それらが忠実に実施されたことで教育レベルは堕落していったといいます。
この現状を打破すべく、大石氏は10年ほど前に「天下国家からの教育改革」の必要性を感じ、10箇条の教育改革試案をまとめました。ある全国紙が「掲載する」との話は流れてしまったものの、現在まで各地で講演活動を通じた啓蒙を続けています。すべては記載できませんが、ポイントとしては下記の通りです。
・失敗の厳しさを含めた社会の真実を教える
・小学校は5歳入学として、完全週6日(うち1日は自然の中で過ごさせる)制に
・中学と高校は5年制義務教育の中等学校に一本化。卒業後は大学か職業学校の選択
・退学教育の充実に加えて、大学院への進学率を3割に引き上げ、最先端研究を実施

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