2010年10月30日土曜日

第1104回MS@相模原市

平成22年10月30日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:28社34名
テーマ:態度教育が子供の心を強くする
講話者:平成学園原幼稚園理事長・園長
大和市倫理法人会会長 石井和則氏

石井さんは平成学園原幼稚園の園長を務めている。どんな幼稚園か知ってもらうために、1年間の流れをまとめたDVD(約8分)をご覧いただいた。
明るい子供達が将来の日本を背負う、何か残せればと思う。物質的に豊かになっている反面、心が貧しくなっている。子供達は変わっていないのに、周りの大人が変わってしまっている。
当園の態度教育とは「躾」である。子育てに悩む親が多く、信じられないような幼児虐待が増えている中で、これからの日本を良くして行くには教育しかないと考えている。時代と共に教育が変わる中で、うわべだけの教育になってしまった。目に見えるものばかり重視されて、道徳が軽んじられている。当園でもさまざまな行事をやっているが、こうした行事の狙いは心を育むことにある。
幼児教育をする立場で見ると、子供達が自宅で親からしっかり教育できていないと感じる。親が悪いというのではなく、核家族化で躾について相談できたり、アドバイスをもらえたりしていないために、悪循環に陥っている。育児書を読むだけでは子供は育たない。誰かが書いたものを実戦するだけではダメで、子供はそうした表面だけでなく、目に見えない部分まで親をコピーするからだ。
例えば、イライラしていて子供を殴ってしまう子供がいた時に、親に聞いて見ると「昨晩、主人と喧嘩して、子供の前で殴り合いをしてしまった」ということが多い。こんな親を変える(教育する)ことは難しいが、子供を変えて育てていくことで、子供を見て親が変わっていくのではないか、と考えている。
そもそも「態度教育」は、森信三先生が提唱したもので、大阪の幼稚園で態度教育を推進している松井先生(大阪府下の単会会員でもある)と共に、実践・推進しているところである。
挨拶ひとつとっても、相手の前に立ち止まり、目を合わせて、相手に心を向けて挨拶させている。心を合わせるために立ち止まって挨拶するんだよ、と子供にいえば、純粋でストレートに物事を受け止める彼ら・彼女らはしっかりと実践してくれる。純粋な子供達に心洗われる毎日である。
明るい元気な返事も然りで、素直に相手に「ハイ」ということが、あなたの話をしっかり聴くという尊敬の念を与えられることになる。後始末・しまり・けじめを教えるために、履き物を両手を使って揃えることも実践させている。姿勢に関しては森信三先生も強調されているように「腰骨を立てるは人間の土台である」ことを実践させている。集中力や我慢強さを持たせるには、集中すべきこと(歌を歌う、読み書きを教える)をさせる時に、姿勢を整えるため意識を持って取り組むと、1年掛けて取り組むテキストが数ヶ月で終わってしまう。



畑で収穫した野菜を調理して食べさせる体験もさせている。嫌いな野菜でも自分で育てたものは、食べてしまう子供が多い。幼児期の味覚は一生の味覚を決めてしまう。年度終わりには、1年間の幼稚園評価を父兄から出してもらっているが、もっとも評価が高いのが「畑体験」である。
出席されている皆さまからすれば、「こんなの当たり前」だろうと思われるかも知れないが、それができていないのが現状であり、まず子供達にそれを教える職員が大切である。職員に当たり前のことを学ばせるために効果を破棄しているのが、活力朝礼の実践である。活力朝礼で先生達が変わったことで、幼稚園の雰囲気が変わり、子供が変わると、親も変わる。子供と立ち止まって一緒に挨拶するようになっている。
トップが変われば全てが変わることを倫理を通じて学ばせていただいた。この流れに親を巻き込んで、良い方向になってきているが、明るく素直に、笑顔で楽しく喜んで仕事をしていきたい。

2010年10月23日土曜日

第1103回MS@相模原市

本日のMSは「平成23年度会員総会」として開催しました。
総会員数101社に対して、出席会員数32社、表決委任24社となり、過半数を満たしたため総会は成立となりました。

1.平成22年度事業報告(竹尾専任幹事)
2.平成22年度決算報告(大澤前専任幹事)

1.~2.は、決算および監査報告は賛成多数で承認されました。

3.平成23年度事業方針(板橋会長)
4.平成23年度活動方針(竹尾専任幹事)
5.役職者の決意表明(会長除く4役)
6.委員長の決意表明(各委員長)
7.平成23年度活動計画(竹尾専任幹事)
8.平成23年度予算案(竹尾専任幹事)
9.単会規約改正(原案起案が前期のため大澤前専任幹事)

3.~9.は、決算および監査報告は賛成多数で承認されました。

写真は後日アップします。

2010年10月16日土曜日

第1102回MS@相模原市

■会長挨拶
 猿田和雄副会長
ラオックスが銀座に出てくる。とはいえ、そこで働く方々の所得水準やスキルが日本人に追い付いているかといえば、まだまだという所がある。とはいえ、日々勉強してキャッチアップする努力は続けられており、いずれ追い付かれる厳しいことになる。
私たちは日々の倫理の勉強をしているが、勉強だけに終わらせず、ヒントを受けたら則実践してほしい。
※板橋会長は、法人レクチャラー会出席のために欠席。

■講話 三宅潤一氏
三宅氏は、人事・組織開発コンサルティングを手がけるG-ソリューション株式会社の代表取締役で、新宿区倫理法人会の幹事でもある。普段は人材・組織開発コンサルタントとして、大企業を中心に研修講師やコンサルティングを実施している。

P・F・ドラッガーが提唱したマネジメントの原語の意味は「どうにか何とかする」というものである。ドラッガーの“公認通訳”たる上田氏もいっているように「管理」ではない。社長業はまさにそういう毎日だと思う。
現場を「どうにか何とかする」リーダーに求められるスキルは多々あるが、チームのやる気をいかに引き出せるかがポイントである。チームメンバーの士気を維持させるためには、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授の「成功の循環モデル」が一つの模範になる。「関係の質→思考の質→行動の質→結果の質」というサイクルだが、起点を間違えて「結果の質」からにすると、過剰なノルマが横行する危険な世界となって、チームは機能しなくなる。

チームや会社をマネジメントするにあたっての落とし穴は「自分の心」にある。具体的には、偏見・思い込み・色眼鏡(専門用語でメンタルモデルという)である。例えば「9つの点を4本の直線で一筆書きで結べ」という課題を与えると、無意識のうちに「正方形」をイメージしてしまうが、そこにとらわれていると答は導き出せない。
人は物事を認知する際に、「五感」「知識」「価値」という3つのフィルタを通すといわれている。理想のイメージや願望、興味、関心にあるものを無意識に取捨選択する特性を持っていて、興味のあるものは自然に見えるようになる。会社でいえば、部下が「急に辞める」といい出した場合である。必ずなにがしかのシグナルは出しているはずだが、それが見えていないのは「興味がない」からである。
自分に似ている人がいると、似ているゆえに嫌いなることがあるという。その人が「自分が持っている嫌な要素を体現している」からである。

では、そうした自分をどうやって変えるのか。社会経済環境や地人の感情、過去、生理反応はどうしようもない。こうした変えられない領域は捨てて、(自分のこれからの)行動、願望、思考といった“自分で変えられる領域”を変えることに集中すべきである。


■出席数 28社29名

第1101回MS@相模原市

会員スピーチ 田中稔幹事

田中さんは大学卒業後すぐに倫理法人会に入会されたそうで、既に倫理暦14年!!大先輩です。
入会当時の会長は現会長と同じ板橋会長だったそうで、今とほとんど変わっていないそうです(いい意味で)。
特に田中さんは輪読が勉強になっているということで、これからもどんどん輪読に参加しようと思っているということでした。


講話 秋田源子郎氏

"前日の幹部研修会で先生から
「あなたは何年前から生きていますか」
と聞かれ、
「50歳ですから50年プラス10ヶ月です」
と答えたのですが
「違います、ここにいる全員が38億年前から、地球が誕生してからずっと現在まで進化の過程でつながっています」
旨を話されました。
確かにそうですね、そう思うと生きていることに益々感謝しなければいけないと再認識しました。

2010年9月18日土曜日

第1098回MS@相模原市

平成22年9月18日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:37社38名
テーマ:自社製品による提案型ビジネスへの転換
講話者:KMCコンサルティング代表
技術士・中小企業診断士 壬生捷利(みぶ・かつとし)氏

リーマンショック時に比べて20~50%売上が減少した中小製造業の比率は10カ月前で49%あり、4カ月前でも44%に達している。一方で大手製造業は技術・開発部門も含めた海外進出やEMSの活用により、国内下請企業を関与させない形で業績回復を図っている。これまで中小製造業の金城湯地であった試作ですら受注機会の減少や単価の引き下げが相次いでいる。
こうした状況に巻き込まれないためにもっとも良いと考えて、皆さまに提案しているのが「自社商品による提案型ビジネスへの取り組み」というものである。具体的には、現在の主流である「受託生産型ビジネス」に「提案型ビジネス」をミックスするものである。中核は従前のビジネスであり、こちらのウエイトを70%として、新たな提案型ビジネスを30%上乗せするものである。

取り組みに向けて
■自社の強みと弱みを知る
・当たり前と思っていることに価値がないか、「スタッフのこだわり」などインフォーマルな強みがないか
■マーケットを知る
・良いものが売れるとは限らない。製品のもたらす価値がキチンと伝わっているか、価格だけが強みでないか
■市場を選ぶ
・河岸を変えると「当たり前」が「画期的」に、「高いこと」に価値を感じてもらえることも
■技術を導入する
・取り入れる技術は市場ニーズを基準に決める。技術者(研究者)の心理にも配慮する

また、新たなビジネスへの取り組みに当たり、利用できる公的支援策を活用したい。
本年度新設された「中小企業等の研究開発力向上および実用化推進事業」(800~5,000万円、1年間、補助率1/2~2/3)を活用したい。その他にも公的支援策(専門家派遣、販路開拓支援、トライアル発注など)は数多く存在している。

最後に、提案型ビジネスを展開している機械部品加工(アルミニウムのMC加工)業者の紹介があった。この企業は自社製品として「CD(コンパクトディスク)クリーナー」を展開している。程度がまちまちな中古CDを売り物にするために整備する際に利用するものである。MC加工で培った研磨加工のノウハウを活かして、付属品・消耗品(研磨用バフ、仕上用コンパウンドなど)も併せた「ゼロックス型ビジネス」となっている。もともとはバブル崩壊後の受注激減時に取り組んだカラオケ店のレーザーディスク修復への取り組みがベースとなっている。

受託型ビジネスをメインとする企業が自社製品に取り組むには、自ら強い意志をもって始めないと前に進まない。さもなければ、競合企業の半歩先にも立てないことを認識してほしい。


2010年8月23日月曜日

第1094回MS@相模原市

平成22年8月21日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:37社38名
テーマ:会員スピーチ
「倫理法人会と私の趣味の一端の関係について」
講話者:相模原市倫理法人会
専任幹事 大沢税経事務所代表
大澤 重人 氏

大澤さんは、昭和63年6月25日に当会設立に尽力された三輪三郎先生の会計事務所にお世話になっていた関係で、初期のころから当会の事務に関わってきたとのことでした。
今日は、万人幸福の栞の10条の冒頭「ただ生きているだけでは何の意味もない。」は、「ただ仕事しているだけでは何の意味もない。」ということではないか、と感じてきたことから、趣味と倫理法人会の関係の話が始まりました。

自分は今57歳で、父親が死んだのが77歳。あと20年の人生かもしれないしもっと生きるかもしれない。いずれにしろ現在の今、「悔いなく死ねるか」と聞かれたら、「そうだ」とはいえない自分がいる。なぜかといえば、「ジャズサックスを吹きたい」という一語に尽きる。モダンジャズを創造したチャーリー・パーカーのレコード「Charlie Parker With Strings」を、ちょうど40年前高校2年の8月3日に購入し出会ったことに始まり、いつか神様チャーリー・パーカーや渡辺貞夫のようなジャズサックスを吹きたいという思いが続き、今もその途中に居るからだという。
20歳代は迷走、30歳代は仕事に打ち込み、平成3年に38歳になって税理士として独立したことを契機に当会に入会した。しばらく経ったころ、「何かやりたいと思っていても、大多数の人は、いつかいつかの人生で終わってしまっています。実践なくして何も始まらない。」という話を当会イブニングセミナーで聴き、40歳になった時、憧れていたサックスにトライしようと決意し、近所にあったスクールに入学しようと思い見学に行ったものの、やはり躊躇したのか、一年後の平成5年5月にアルトサックスを購入して入学したとのこと。とはいえ、週一度で練習もしなければうまくなるわけもなく、上達しないまま数年が過ぎた。
そんなある時に、知り合いとなった精神科医の奥山先生と出会ったことで、コンサートの舞台に立つこととなったのが、平成11年であった。チャーリー・パーカーの先のレコードにある曲「Everything Happen To Me」をどうしてもやりたいということで、その他数曲を交えて演奏することとなったが、アドリブも結局メチャクチャ、ジャズの奥深さを思い知ることになる。町田でもライブをやったものの達成感を得られることはなかったが、新たに修得する意欲が目覚め、ネットで知った、プロのテナーサックス奏者である宮地傑氏の門を叩くことになる。

しかし、現実はそう甘くはなかった。歳を重ねようやく時間と金も若干余裕が出きて、やっとやれると勇んではみたものの、宮地先生からは「ジャズのリズムが取れていない、気持ち悪くないか?」といわれ、若さだけは取り戻せないことを思い知ることになって落ち込んだ。レベルが高すぎたのだ、と思い直し、現在、別のまだご自身が発展中のしかしリアルジャズを識り教えてくれる師匠を見つけ、頑張っているところだという。ただそれでも、60歳まであと5年という二年前でもなかなか埒が開かない。これではいかん! と奮起して、最初に取り組んだのが体質改善であった。いつの間にか、サックスを吹こうにも息が続かなくなっていた原因は糖尿にあった。昨年から、本腰を入れて体質改善に取り組み、そのお蔭と、練習に本人曰く「大リーガー養成ギブス」を発見して、ここ一年でかなり進歩したとの実感を持った、ということであった。「悔いなし」に近づいたということか。

その成果として、演奏ならず実演を先の「Everything Happen To Me」のさわりを吹いて終了した。

2010年8月5日木曜日

第1092回MS@相模原市

平成22年7月31日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:27社28名
テーマ:バリ島の日本人大富豪の教え
講話者:ホープフルモンスター株式会社
代表取締役 黒岩将 (クロイワ・ショウ)氏

黒岩さんは大学院在学中。2年前に会社を作りました。流行の大学発ベンチャーでした。しかし、1年目の年商はわずか29万円、社内トラブルにより、400万円の損害賠償金を請求される中、やけっぱちでバリ島に旅行に行ったら、日本から渡航して16年で巨万の富を築いた元暴走族の日本人の富豪と出会います。
黒岩さんの両親は大学教授で、自分も勉強し続ければ幸せになれるといわれてきたが、国立大学の大学院に身を移してみて、高学歴といわれる方の収入状況を見て驚いた。そこで、富豪に「どうして金持ちになれないのか?」と聞いたら、「大学では本当に大切なことを教えてもらえないからだ」との答え。そこに衝撃を受けて、一度日本に戻った後で、バリ島に渡って彼の教えを乞うことにした。昨年の3月のことでした。
そこで教わった事は「金持ちになりたいといっているうちは金持ちになれない、自分は他人に孝行した結果、今がある」ということでした。自分のダムにカネを貯めるだけではだめで、いきなりカルデラ湖を作って、どんどん下に流して他人を幸せにしないと金持ちにはなれない、ともいわれました。
たまたま富豪の知り合いに倫理を学ぶ方がいて、万人幸福の栞に触れた際に、富豪の教えと一致していたことに驚き、講話をする機会をいただいている。自分が悪い人と付き合わないためには、能力以前にモラルがあるか、不義理(してもらったことに恩を感じない、お礼のない)人とは絶対付き合ってはいけない、と言
われた。だが、例えそういう相手であっても自分自身がそうしたモラルや義理を尽くしていないと、実践していないことになる。
富豪はこうも語ったそうです。「おまえは理系の博士課程なのだから、いつも白衣を着ろ」と。そこで、本の宣伝を書き込んだ白衣を着て、どこにでも行くようになった。こんな奇天烈な格好で日本中を回る中で、1割の人が自分を受け入れてくれた。金持ちに受けが良い。大成功者は好奇心が強く、どんなものにも興味を示す。子供の頃のような好奇心が持ち続けられるから成功している。こういう感覚はマイノリティではあるが、そうした成功者に近寄ることで、成功を引き寄せられる。こんな朝の早い時間に時間に起きてきて勉強している人達も、同じようなマイノリティかもしれない。



バリ島には、どんな家でも仏壇があり、悪いことをすれば罰があたると考えられている。だから犯罪率が低い。現代の合理性や利益を追求する社会では、仏壇に手を合わせても何もならないという「論理」だけで物事を考えてしまう。だが、神様に感謝できる人は、親兄弟やその他すべてのものに感謝できるようになる。これも万人幸福の栞に載っていることである。命に限りがあると思えば、時間を大切にできる。生きていることが有難い、呼吸ができることが有難い、と思えるようになれば、もっと頑張ろうと…という心理に至る。こうした事が人の縁を生んでいき、年商35倍を計上し今尚伸び続けている。富豪と出会ってから7年振りに先祖の墓参りにも行けるようになった。
物事はスピードが大事だ、それがないと何もつかめない、と教わった。これも栞に載っている「即行即止」である。会社が大変な時にバリ島に行くことを止めた人も多かった。危ない人だから近づくなとも言われた。だが、ちょっとの冒険で人と出会えるチャンスを掴めば、何かが変わる可能性がある。また、日本では大経営者は車から降りてこないが、新興国など、上場企業が少ない国にいくと、その辺に世界級の資産を持った八百屋の大将のような親分がごろごろいる。剣道も学問も、昔から、人から学ぶものだった。経営も成功哲学も同じで、成功している人間から直接学ぶのが良いと思う。そのチャンスは、日常のちょっとした脱線から手にすればつかめるかもしれない。

2010年7月24日土曜日

第1091回MS@相模原市

平成22年7月17日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:31社32名
テーマ:会社の組織作り
講話者:
計屋 卓磨(はかりや・たくま)氏
AFマネジメント株式会社事業部長

計屋さんは昭和55年生まれの30歳。

放っておくと問題は蓄積していく。まずいと思った現場には毎日入り込んで、改善を積み重ねていく。
苦戦しているところ…5年間のコンサルティング経験から、現場を理解することが一番大変。
業務知識を正しく理解しないと、何をいっているのか分からない。自分が現場に入ったときがスタートだが、自分より先に現場に関与していて、今のやり方が正しいという価値観を即時に変えられるものではなく、どうやって正しい価値観を伝えていくか、難しい。
複数の現場で(同時並行的に)問題が起きている。全ての(問題のある)現場に行けるわけがなく、自分の限界を超えてきている。
そうした中で何が大事かといえば、知識も時間も経験も足りない中で、愚直にコミュニケーションしていくしかない。正しいことを正しいといっても受け入れてもらえなければどうしようもない。自分自身でこうあるべきだ、という軸や夢を持ち、それらをわかりやすく伝えることをコミュニケーション時に留意している。小さなことでも「自分がやる」と決めたことはやり抜くことを徹底している。それがいつもうまくいくとは限らないし、外的要因に阻害されることもあるが、自分が軸をぶらさずに続けていくことで、自分の価値観を分かってくれてついてきてくれる方が出てくるようになる。そこまでしても理解してもらえない方は、当然一緒にやっていけない。
部長に就いて3カ月、自分の部下にもそうした姿を見せていき、自分のチームメンバーを育てていくことに向き合うことによって、現場を維持し、育て、幸せになってもらうことにつながる。同じ志をもった仲間とつながりながらやって行きたい。
世の中が安定しない中で、孫正義氏が立てた「30年計画」のことを調べてみた。世の中の流れが何もかも速くなっており、国内市場は限られたパイの奪い合いになっているが、先を見た活動につなげていきたい。

2010年7月22日木曜日

第1090回MS@相模原市

平成22年7月17日 午前6:30~ 於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:31社32名
テーマ:今後の倫理法人会について会員ミーティング

今回は、いつもとは趣を変えて、全員参加のミーティング形式でモーニングセミナーを開催しました。
倫理法人会の期末が8月末に迫っている中で、少し早いですが今期の活動を振り返り、来期によりよい活動ができるようにしよう、という趣旨です。
最初に板橋会長の挨拶と会長の立場から今期の振り返りを行いました。次いで、活動の実質的な担い手である各委員会の委員長より、今期の振り返りと来期に活かしたい反省・要望をお話しいただき、活発に質疑応答がなされました。とりわけモーニングセミナーの運営(講師選定を含む)については、倫理法人会の「核」といえるだけに多くの貴重な意見をいただきました。来る29日に開かれる四役会にて、今回のMSの内容を活かして、来期の活動計画策定を行う予定です。
とはいえ、平成22年度もまだ1カ月残っています。1社(名)でも多くの方に、お声がけをいただき、MS(倫理法人会)にお誘いいただけると幸いです。

※不定期本人非承諾掲載~新吾画伯の「今週の1枚」

2010年7月14日水曜日

第1089回MS@相模原市












平成22年7月10日 午前6:30~ 於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:26社27名
講話者:社団法人倫理研究所 法人SV 盛田 良次(もりた よしつぐ)氏
テーマ:商売繁盛の秘訣

冒頭は福田文子幹事の会員スピーチです。
この6月に7年間勤めた労組本部役員を退任した。心から感謝をするということがどういうことなのかを考えてきたが、実は他人のためにではなくて、自分を救うことなのかもしれないと気づきはじめた。
日々の人間関係の中で揉まれることも多い中で、心から感謝できるだろうかと思うようになった。ちょうど誕生日である6日の職場の教養では「ありがとう」がテーマだった。ようやく会員スピーチに立てたのも何かの縁である。但野さんが「世の中には偶然はない」といっている意味が良く理解できた今日この頃である。

続いて、盛田法人SVの講話。
万人幸福の栞の輪読を一度にせずに帰るのはもったいない。重なっても良いので輪読に参加して欲しい。耳で他の方の声を聞きながら、心を合わせていくことも訓練である。
盛田さんは長野県姨捨の出身。工業高校機械科を出て、積水化学の子会社に入ってフラフープを作っていたが、何とか東京へ出たい…と1年で辞めて、職のあてのないままに上京した。これからは弱電が伸びるだろうと考えて仕事探しをしていたが、たまたま見つけたカバン問屋で外商の手伝いの仕事を7年続けた。自分の担当エリアでなかったが、盛岡にあるモリタという注文の多い店があり、年度末に「もう一度注文を取ってこい」といわれて伺うと、応接間に上げられた。そこで「12本、24本…」と大口の注文をもらった後で、そこの奥様が最後に写真を見せてきた。よくよく見ると「期限」が記されていた。その後も縁談が来たが、来る話がみんな婿の話だった。よくよく聞いて見ると、4代続けて婿を取っていることもあり、それなら…とモリタの婿に入った。
婿に入って見たら、9番目の娘で後を継ぐのでもない…と思っていたら、「あなたたちのい方角はこっちだ」と秋田に店を出すことになり、6,000万円の借金を背負った。突貫工事で店作りが進む中で、みんなが「入院しろ」という。医者にいって聞けば黄疸が出ていて、入院しないと命の保証はないといわれたが、店の開く寸前で無視していたら治ってしまった。盛田家には「親のいうことは絶対」、「店を開けたら3年間は酒を飲むな」との家訓があり、必死に守ってきた。
少し儲かるようになったある日、知人にサウナに連れて行かれて、そこで酒を飲まされてウトウトしてしまった。夕方になったらキャバレーに連れて行かれて、こんな楽しいことはない、とのめり込んでいった。当時は1日100万円売れることもあり、レジを打ち直して、懐にお金を入れて連日遊んでいた。そのうち妻から「いい加減にしろ」といわれはじめた。2階で夫婦げんかをしていたので、全てが筒抜けになっていた。そうするうちに「辞めさせて欲しいのですが」とトップセールスが立て続けに3人辞めていき、「このままでは店が潰れてしまう」と危機感を覚えるようになった。
ある勉強会に誘われていってみたら、「奥さんに不満をいっても相手は変わらない。自分が変わらないとダメ」と聞いて、これは自分のためにいわれていると思って、すぐにその会に入った。その勉強会が倫理法人会の「経営者の集い」だった。日々勉強を続けたが、染みついた考え方がなかなか変わらない中で、連れて行かれたのが富士研だった。『恩の遡源』で痛い痛いと騒いでいると、山口健次先生に「そんな痛さがなんだ、親の生みの痛さに比べれば何でもない、黙れ!」と一喝された。そのうちあちこちで鳴き声が聞こえてくる。こちらもつられて泣いてしまった。
心からの涙には洗浄作用があったようで、帰宅して妻に心から謝った。家庭がダメでは商売もダメになる。心から「ハイ」といって、相手を受け入れられるようになった。その後に富士研に社員を送り込むと、自発的に挨拶リーダーなどに就いてくれる。帰ってくると決意書を携えて元気になっていた。そうした社員が辞める訳がなく、バブル経済にも押されて44店舗まで拡大していった。バブルがはじけると、業容を半分程度まで縮小するようになったが、盛田家家訓に従って、手形を切らず現金決済でやってきたおかげで、何とかやってこられた。これまで110店舗を出してきたが、今残っているのは38店舗なので、70店舗は閉めていることになる。店を閉めるには多額の費用がかかる訳で、自分は商売上手だと思わないが、家訓には末代まで店が続けられるようになっていると感心している。家訓に「保証人の印鑑を押すな」とあったが、専門店組織の日専連に入った際に連帯保証人となった。後に日専連を辞める時に「抜けられない」といわれて、日専連が破綻した。銀行融資はオリックスへバルクセールされたためタダ同然で済んだものの、中小企業金融公庫の分は現在価値でオリックスに売られたため、1,000万円の負債を負うこととなった。
こうした目に遭わないためのエッセンスが、実は万人幸福の栞に書かれている。23頁、35頁、82頁…と上げていくと切りがない。世の中を良くする前に自分の会社を、その前に家庭を、最初に妻に良くしていくことがポイントである。

2010年6月26日土曜日

第1087回MS@相模原市

平成22年6月26日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:37社38名
講話者:
歴史研究家・進学経営塾経営
亀山 眞一 氏
テーマ:渋沢栄一に学ぶ人と思想

渋沢栄一は天保11年に生まれ、17歳で武士になろうと志を立てた。そうした時に一橋家に仕え、大政奉還と共に官僚機構に入った後、実業家となった。官僚を辞したのは、商工業者の意識の低さを見て、これでいけない、商工業を発達させようと、第一銀行、田園都市株式会社などを作り、日本資本主義の父といわれた。彼の思想のベースにあるのが「片手に論語、片手にソロバン」という道徳と経済は矛盾しないという考え方である。具体的には、良いものを安く売ることで信用ができ、その信用でモノが売れていく…という経済循環である。
逆境は人が作るという。人がどうすることもできず、コツコツと物事をやっていくしかない、だからこそ「縁」という心構えを持つことが大切と語っている。自分の力を認めてもらえないと嘆く人がいるが、本当に実力があれば世間が放っておくわけがない。一見、些細な仕事と思えることも大きな仕事の一部で、些細なことを粗末にする人物には大事は成し遂げられない。
渋沢は「常識」には「知識・情愛・意志」がバランスを持って成長するものといっている。本当の経済活動は社会のためになる道徳が基本になっていないと長続きしない。
論語を基本にした道徳を学び、社会のためにより良くお金を使うことが大事。そのたろには財産を築くことが必要で、カネを稼ぐこと賤しいことではない。ただし、そのように道を外さないためには、道徳を学んでいることが前提条件となる。
事業の本質は国家を富ますことにある。とはいえ、全てをなげうつことは無理な訳で、ある程度の利益を取る必要はあるが、個人の利益が大事なのか、国家の利益が大事なのか、というところがポイントとなる。ユダヤ人には90歳を過ぎて働いている者が多い。彼らは金儲けが目的なので、いくつになっても働くことになる。公のために、というところが無い者は本当の事業家でない、と渋沢は語っている。
社会の一員としての覚悟を持つことが大切である。そのためには、各々の立場で仕事に打ち込むことが大事で、その根底には国を富ます、言い換えると「公共の福祉」のために、仕事に携わることが大切である。自分の立場で国のために何が出来るのか、を常に意識しなくてはならない。こうした意識の元で動くことで「人の輪」が出来る。仲良くしさえすれば良い、というものではない。
企業経営を成功させるための4つの要点 ①その事業が成立すべきものか、②個人の利になると共に国家社会をも利するものか、③その企業が時宜に合っているか、④経営者に適当な人物がいるかどうか、を押さえている必要がある。
ろくな仕事がないと嘆くのは、無能を吹聴していることに等しい。役に立つ青年はどういう人かというと「磁石のような人」だという。人に頼んで仕事をもらわなくても、仕事がその人に寄ってくるような人が「役に立ち」「有能な人物」だという。そして、何事にも敬う心で接することが大切である。
昨今の日本でなぜ経済が失速したのか、その最大の原因は「国を富ます」という意識を忘れていることにあると考えている。今の日本には「ソロバン」はあっても「道徳」がない。国家の安寧には実業家自身の自覚が必要で、慈善的行為を促して、自らも実践することが大切である。渋沢は日本で最初の養育院を作った人物であるが、同時に単に施すだけでは相手のためにならないという。渋沢の元には、さまざまな出資の話が持ち込まれたというが、渋沢は道理がない事業には出資をしなかったという。
百年に一度の不況などといわれる今こそ、国のためにという渋沢精神に立ち戻ることが重要である。


2010年6月23日水曜日

第1086回MS@相模原市

今回のモーニングセミナーは「全国一斉清掃デー」ということで、当会では27名の参加者を得て、相模大野駅周辺の清掃を実施しました。
以下、清掃中の勇姿(?)をご覧ください。



2010年6月12日土曜日

第1085回MS@相模原市

平成22年6月12日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:26社27名
講話者:
社団法人倫理研究所 法人局参事
松本 和子 氏
テーマ:常識を超える倫理

「常識を超える」倫理というと、とんでもないことを言っているように聞こえるが、「生活道」である倫理の中身が常識であることはいうまでもないだろう。最近では理屈が合わないと納得できない人が多いが、日頃倫理の実践や学びをしている中で、時に常識を超える事象が起こることがある。相模原市には5年ぶりの巡講だが、私が巡講や指導をしている中で「実際に見て来た常識を超える」話をさせていただきたい。

どうしても言うことを聞かない夫がいた。その夫が「常識に外れた」ことをしようとしている。どうすればよいか、と相談があった。そこで「正義でなくても良いので夫の味方になれ」と指導したら、『それはお安い事ですね』とその方は帰られていった。
すると、ずっと調子の優れなかった長男が『今日は胃の調子が良い』といい、長らく入院していた長女は入院していた病院で『(てんかんの発作の後に)過去は忘れて親孝行する』と看護師に話したという。

また、夫が悪い趣味にはまって困っている、という相談があった。そこで「好きなだけやらせてみたら」と話をした。帰った妻は、家にある全財産を換金して『好きなだけ(趣味の)麻雀をやってください』と夫に話したところ、それっきりピタッとやらなくなったという。

実践までいかなくても、本気の決心をするだけで変わった例もある。家で夫とギクシャクしていて、(家業の)売掛金も取れなくて困っている。イライラしている夫が“アダルトビデオを借りてこい”と嫌がらせをする。どうすれば良いか、との相談があった。「それなら、ビデオを借りてきたら」と指導した。『気は進まなかったが、それならば…と借りる覚悟をして会社に戻ったら、苦戦していた売掛金が回収できた』という報告があった。

今日お話ししたのは、限られた時間ゆえ、実際にあったことのほんの一例ですが、皆さまには、頭で納得する必要はなくて丸呑みすれば良い、ということを、こうした事実から再確認いただければと思う。

2010年6月9日水曜日

第1084回MS@相模原市

平成22年6月5日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:26社27名
講話者:
神奈川大学名誉教授 工学博士
大石 不二夫氏
テーマ:待ったなしの教育改革

今回は、神奈川大学名誉教授で工学博士の大石不二夫氏に「待ったなしの教育改革」と題してお話しいただきました。
大石氏は、帝京大学など数多くの大学・大学院で長きにわたり教鞭を執られる中で、大学4年になって就職活動を始める時期になってから、躾をしないといけない現実を見せられるに及び、家庭崩壊を目の当たりにしたそうです。もともと日本の教育レベルは、江戸時代の時点で世界トップレベルにあって(寺子屋が全国に2万あったそうです)、これが明治維新から高度成長期に至る(旧制教育を受けた世代)までの躍進を支えていました。
とはいえ、そうした教育を支える教員の報酬はあまりにも薄給であったそうです。史実によれば、太平洋戦争後に教育業界の最大手労組が占領政策の一環として米ソ両国から資金供与を受けることとなりました。資金供与の見返りとして、米国から「一億総白痴化教育」を、ソビエトからは「赤化教育」を求められ、それらが忠実に実施されたことで教育レベルは堕落していったといいます。
この現状を打破すべく、大石氏は10年ほど前に「天下国家からの教育改革」の必要性を感じ、10箇条の教育改革試案をまとめました。ある全国紙が「掲載する」との話は流れてしまったものの、現在まで各地で講演活動を通じた啓蒙を続けています。すべては記載できませんが、ポイントとしては下記の通りです。
・失敗の厳しさを含めた社会の真実を教える
・小学校は5歳入学として、完全週6日(うち1日は自然の中で過ごさせる)制に
・中学と高校は5年制義務教育の中等学校に一本化。卒業後は大学か職業学校の選択
・退学教育の充実に加えて、大学院への進学率を3割に引き上げ、最先端研究を実施

2010年6月2日水曜日

平成22年度 倫理経営講演会

平成22年5月28日(金)、当会の倫理経営講演会が相模原市産業会館で開催されました。
月末の金曜日夕方という日時時間にもかかわらず、当会会員はもちろん、小松会長をはじめとする県下単会の倫友や一般の来場者も含めまして、実に115名もの皆さまにご来場いただきました。深く感謝申し上げます。
担当者は諸事情によりまして、講演会は延着、翌朝のMSは欠席いたしましたので、今回は28日の模様を写真のみでお伝えします。


2010年5月22日土曜日

第1082回MS@相模原市

平成22年5月25日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:26社27名
講話者:
株式会社ムードメイク代表取締役
ムードメイクコンサルタント
川口 有 氏
テーマ:「笑い」が業績を押し上げる

米国の行動心理学者のデータによれば、子供は1日300回笑うという。対して大人は1日15回しか笑わないという。なぜかといえば、子供は笑いに概念が要らない。箸が転がるだけでも笑ってしまう。対して大人は笑いに概念が必要となる。落語に「落ち」があるのが、その典型である。したがって、大人がさまざまな効用が
ある笑いを増やすには、笑いに必要な概念をすっ飛ばせばよい、ということになる。川口さんが手がけているラフターヨガなども、そのためのツールのひとつである。

笑う時は、笑いながら息を吐くことになるため、その後は当然、酸素を吸い込むことになる。つまり無意識に腹式呼吸をすることになる。息を吸うことで、血液中のヘモグロビンと酸素が結合し、ミトコンドリアに運ばれる。ミトコンドリアでは酸素を使ってエネルギーを生成する。脳は(脳以外の)身体の5~10倍の酸素を使うといわれており、笑いを取り入れたアイデア創出(ブレーンストーミング)を行ったところ、3.5倍の効果があったといわれている。ある企業の営業マンで調べたところ、ユーモア度が高い(4~5)営業マンが売上の7割を支えているという。これは笑いによりお客と感情を共有したことにより、ラポールを構築できるとためである。
※ラポールについては、こちらを参照ください

笑いはがん予防に効く。毎日できるがん細胞をナチュラルキラー(NK)細胞が消すのだが、NK細胞が不足しているとがんを倒せない。NK細胞を増やす方法として唯一わかっているのが笑うことである。これはなんばグランド花月で漫才を聞かせた被験者のデータに基づくものである。
筑波大村上和雄名誉教授によれば、笑いには血糖値を避ける効果もあるという。漫才を聞いた場合と、講義を聞いた場合の血糖値の上昇率を比較した。漫才は45分間という、長時間笑わせられる漫才師が必要でありB&Bが担当した。実験結果が公表された直後は「B&Bという薬が欲しい」という問い合わせが殺到し、村上教授は対応に苦慮したとか。

若手営業マンの中に営業成績が上がらないものがいて、彼らにセミナーを受けてもらったら、受講中から笑顔が出るようになった。しかし、笑いの効果は12~24時間しかもたないので、朝礼で笑う練習をすることとした。作り笑顔ではなく、本当の笑顔を作り出せるようになったことで相手との距離が縮まり、営業成績が上がったという。

米国の警察官が夫婦喧嘩の仲裁に行くと逆上されてしまうので、ウサギの着ぐるみを着て行くことにした。そうすると、玄関で警官を迎える相手は笑うしかなく、仲裁効果が上がったという。加えて署内に着ぐるみがあることで、同僚が着ぐるみを着て出かける姿を想像することで笑いがこみあげることもあり、職場の雰囲気もよくなったという。
サウスウエスト航空も接遇に笑いを取り入れていることが好業績を上げる要因になっているという。採用試験でも「リラックスしたいのでショートパンツに履き替えてください」と話しかけて、履き替えた人から順次採用を決めたこともある。

川口さんは、社団法人ラフターヨガ・ネットの常務理事としても活躍している。ラフターヨガは笑いとヨガの呼吸法を組み合わせたエクササイズである。インドで笑いについて研究していた医師、ドクターカタリアが体系化したものだ。グループでアイコンタクトを取りながら笑うことで、最初は作り笑いでも笑いが伝染する作用がある。環境に依存する脳細胞ミラーニューロンが作用するからである。
「握手をしながら笑う、挨拶ラフター」や「ミルクセーキを作る様子を擬音だけで表現したあとで飲むマネをして笑う、ミルクセーキラフター」など、種類は無限に存在する。
40分笑うと20分走ったのと同じ運動量があり、そのあとでリラクゼーションを入れて、セロトニンが発生するため、ストレスを著しく解消することができる。

笑いには体温を上げる効果もあり、体温を上げると免疫力も上がるため、病気にならない。また、がん細胞は36℃を超えると生きられないと言われている。
他にもさまざまな笑いの効果があるので、日々の生活や仕事の中で笑いを取り入れていくことが重要である。これにより、従業員の健康を維持することができるというわけである。

2010年5月8日土曜日

第1080回MS@相模原市

平成22年5月8日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:37社37名
講話者:環境省3R推進マイスター
エコプランナー 鈴木 武 氏
テーマ:1個のレンガ
~複眼的経営による無理と無駄の見直し

鈴木さんが普段から実践していることは、おカネにお礼をすることだそうです。資本主義経済の日常生活では、もっともお世話になっているのだからと、彼らにお礼をしているのだとか。具体的には一緒に風呂に入ったり、旅行に出た際には良い景色を見せて上げているそうで、こうした実践で、少なくとも自分はおカネが増えているので、是非皆さんも実践して欲しいとのこと。
鈴木さんは松下電器(現:パナソニック)に長く勤められる中で、松下のゴミをゼロにした仕掛け人です。それも現場から、すなわちボトムアップでゴミ箱を撤去するに至った希有な事例なのだそうです。パナソニックは松下幸之助翁の考えが強く浸透しているなど、強い企業文化・風土を持っている企業だけに、これまでの慣習・文化を変えさせるのはとても大変だったといいます。
最初にゴミの分別がないところに、色つきのゴミ箱を用意したが、なかなかその通りには入れてくれない。自分にとって要らないものだから、放り投げてしまう。そういう方に「分別していないですね、それは困りますよ」と言おうものなら、『誰が捨てたのか分かる証拠があるなら別だ』と言われ、本部に電話されて首にされてしまう。したがって、彼らを責めることはできない。困り果ててゴミ箱を1m高い位置に動かしたら、「投げ入れる」動作が「キチンと入れる」動作に変わった。床に落ちている名刺はゴミだが、テーブルの高さにあれば「忘れた名刺」になるし、もう1m上げたら「ありがたい言葉があるもの」ということで、意識が劇的に変わった。

予算ゼロの中で物事を進めるためには、『知恵』を使うしかない。一般的には『知識』を習得することが教育と誤解されがちだが、持っている『知識』をいかに応用・工夫して『知恵』に変えるかが、本当の教育である。柔軟性を持った発想ができないと応用・工夫はできない。例えば「1個の煉瓦をどう使いますか」と尋ねて見ると、1~5個と答える方が70%で、こうした傾向は高学歴の方に多く、1分もあれば止まってしまう。5~10個の方は20%、10個以上の方は10%程度に留まるが、意識を変えて、柔軟に物事を考えて、知識を知恵に変えられるようになれば、ゴミがゴミでなくなり、資源に変えることすらできるようになる。

×が4つあり、それらが最大化した状態が「爽やか」な状態で、そうした状態が変わると「幸せ」になる。経験はしたくないが、折角厳しい体験をした際には、爽やかから幸せになるためのプロセスにあるのだと、発想を考えて欲しい。自分自身が上司との折り合いも悪く、使い辛い窓際族であったと思うが、逆にこうした自分だからこそ、ゴミをゼロに変えられた。ゴミゼロの詳細は、次の機会(5月27日の町田市MS)でお話ししたい。

人生にとって大切なことは、「いつ学ぶかではなく、できることをいつ実行するか」である。松下時代に上司からは「(松下精神は)頭にたたき込め」と言われたが、松下幸之助翁に何回かお会いした際に感じたのは、精神はその方の立ち居振る舞いに宿っている、すなわち身体に宿っているものだと分かった。

2010年4月24日土曜日

第1079回MS@相模原市

平成22年4月24日 午前6:30~
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:36社37名
講話者:株式会社コミュニティ企画
株式会社コミュニティサービス
美正堂
代表取締役 野平義昭氏
(秦野市倫理法人会相談役)
テーマ:プロジェクト発足~リゾート開発チーム~

相模原市倫理法人会との縁は長い。18年ほど前、現在は水耕農業に情熱を燃やしている小田原のスーパーヤオマサの田嶋さんが神奈川県倫理法人会の会長だった時に、板橋会長が幹事長、自分は事務長、大澤専任幹事は副事務長として役を担っていた。

実家は千葉県で「野平呉服店」を営んでいた。95歳で健在の母親はよく家訓のようなことを子供にも話していた。とりわけ良く言われたのが「衣食足りて礼節を知る」という言葉で、商人としての道を大事にしろ、と説いていた。
ある時、地元の農協が主催する呉服を展示・販売する共同催事が企画された。地元の6軒の呉服店のうち、実家を除く5軒だけで話が進んでいて、自分たちに知らされたのは3日前だった。だが、日頃から商人道を大切にしていたおかげで、日本橋で有力な呉服問屋が協力してくれた。
ふたを開けて見ると、来場者はいろいろと見比べるが、8~9割は自分たちの商品を選んでいた。そんな経緯があって、実家を継いだ兄は店を辞めたいとも思っているが、そうした恩を受けた問屋がある限りは…、と呉服屋を続けている。

新しいリゾート開発チームのプロジェクトは11人のメンバーで動いている。強羅と仙石原を結ぶ県道733号が敷地内を横切っていて、強羅駅まで徒歩15分の3万坪(道路部分だけで1,500坪)ある大型不動産があり、ゼネコンに勤めている知人から話があって購入した。箱根は市街地調整地域は皆無で無指定地域が大半であるが、国立公園内であるために樹木1本を伐採するのも大変な場所である。それゆえ開発は困難と見向きもされなかった物件だった。
全部で34筆に分かれていて、50年以上も道路部分だけを所有している地主がいて「虫食い状態」になっている。敷地を横切る県道も実は私道で、境界確定が終わっていない部分も数多あり、購入してから1年以上経っても道路の所有権を県に寄付できない状態である。
総予算は5億円を見込んでいるが、開発の規模が規模だけに草刈りを自分たちでやるなど、できるところは節約している。「ジョーズ」という草刈り機をレンタルしてやっていると、小さな谷が隠れていて、突然落ちてしまったり、湧き水にぶつかって止まってしまったりと、トラブルが頻発していてメンテナンスの方が大変なくらいである。そんな大変な場所なのに、「日限が迫っているので」と雨が降っても予定通りボランティアで草刈りに励んでくれる人もいる。

開発のゴールイメージとしては「サウンドスケープシアター」という概念を打ち出した。サウンドスケープの第一人者である方にも関与してもらい、武蔵野大学とも連携した。連携を頼むときに、率直に思いを伝えた。小田原で暮らしているだけに箱根への思いが強く、せっかくのご縁なので、とにかくやってみることが大切だと訴えた。
開発に際しては、手本となる全国のいろいろな施設を見て回った。例えば、山梨県にある柳生博さんが館長の施設は、雑木林の中にぽつんとあるだけなのに年間10万人来場しているそうで、そうしたところのエッセンスを活かしつつ、世界中を見回しても他にはないリゾートを作りたいと奮闘しているところである。飲食業などの方で、そんななリゾートで何かやってみたいと思う方がいたら、どんどん声をかけてほしい。

還暦を迎えた自分だが夢追い人の最中で、新たな困難を喜びに日々前進している。「信じて前へ、運を天に任す」という気持ちでプロジェクトに取り組んでいるところである。
久しぶりに相模原に来たが、若い会員さんが多くて頼もしい。若い方には「報恩感謝の実践」、すなわち自分を倫理に導いてくれた方へ「ありがとう」といえるようになって欲しい。倫理を紹介してくれた方は、あなたの家族や会社を思って声をかけてくれたはずなので…

2010年4月21日水曜日

第1078回MS@相模原市

平成22年4月17日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:38社39名
テーマ:稲盛流経営哲学との出会い
講話者:
株式会社アクティブチームメソッド研究所
代表取締役 高比良 聡 氏

現在は独立してコンサルティングを行っている高比良さんは、ゼネコンで4年、物流機器メーカーで4年、コンサル会社で4年、現場改善に取り組んでいた。
日系コンサル会社では苦い経験をした。改善の理屈は優れていたかも知れないが、本人たちにはやらされ感があって、やがて苦痛となり、本物の改善に結びつかなかった。そこにいる人たちが自分自身が主体となって取り組まないとダメだと気づいた。そうした中で稲盛和夫氏の「心の経営」に出会い、興味を抱いた。その後、山形県のコンサル先で倒れてしまい入院した後に、京セラ系コンサル会社の募集広告を見て、飛び込む決意をした。
そこでは毎朝、全員朝礼があった。200名の社員が一堂に会して、全員の顔が見られることにこだわっていた。何かにつけて集まり、「とりあえずコンパをするか」と飲み会をする。時間制限のない場所(社内が理想)で続ける中で、バラバラのシマがくっついてきて、2時間もすると本音が出てきて、仕事の話で自然と盛り上がるという。コンパを続ける中でリーダーたちの中に一体感が出てきた。
そこに8年在籍し、自身も社内で稲盛経営哲学を実践していた。京セラ系の会社に入ると「京セラフィロソフィー」という経営哲学を記した手帳のようなものをもとにして実践を目指していく。

京セラフィロソフィーでは、哲学=考え方が、社内のあらゆる仕事に繁栄されているかがポイントとなる。
経営の心=心をベースに経営する。移ろいやすいが結束していくことが重要。その背骨として「原理原則に従う」、何が正しいかを徹底して追求して行動していけば、正しい行動となるし、疑われることもない。
原理原則(正しいこと)の根本は、幼いときに父母から教わった通りにすれば、間違いがないというところに帰結する。こうした源流志向に感銘を受けて、今もコンサルするときにはここを基本に据えて取り組んでいる。
独立して倫理に入って、万人幸福の栞を見たときに、フィロソフィーにある「心を高めるために」の要素が出ていたことに驚き、入会前から触れていたのだと気づいた。
よい仕事をするためには、自燃性、すなわち自ら燃えて率先垂範する。常に、余裕を持って土俵の真ん中で相撲を取る必要がある。正しい判断をするためには、利他の心を判断基準として、大胆さと細心さを併せ持つ中庸さを持つことが大切。
新しいことを成し遂げるためには、潜在意識に透徹する強い願望を持ってやり抜くことが重要。もうダメだと思うときが仕事のはじまりで、とても辛い状況だが、逃げずに取り組むことがとても大切なことである。
よくいわれる「考え方×熱意×能力」の方程式は、順番が大切で「考え方」が最初に来ることが重要である。
自分の能力は未来進行形で捉える。納期が3カ月先なら、今はできなくても3カ月先にできるならば受けることが大切。今だけを基準に考えない。



部門別採算管理にも哲学が落とし込まれている。「値決めは経営である(互恵関係になるように)、売上を極大に経費を最小に、日々採算を作る(結果だけを見ているのでは打ち手が取れない)」というところ。
京セラ哲学では、人件費については人が居てナンボ、社員は家族なので、リストラはしないという捉え方をしている。必要経費も間接部門が持って管理を容易にすることを良しとせず、手間をかけてでも利益責任を明確化することにこだわっている。
メンバーは計画を立てる。これは自分がどうしたいのかという思いから考える。そして、見えなくてもよいので自分で作ることを繰り返すことで、そのことが実現するようになっていく。

稲盛哲学と倫理の実践を続けることで、皆さまから信頼される人間になりたい。

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会社において社員の成長のためにおくべき土台
1.自社にとって「正しい」ことは何か
2.人間として「正しい」ことは何か
3.社内の問題が見える環境を作ること

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2010年4月10日土曜日

第1077回MS@相模原市

平成22年4月10日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:27社27名
テーマ:立場の自覚
講話者:株式会社アスク 代表取締役
倫理研究所法人SV 小山 秀一氏

会員スピーチは牛島一昭さん。親が倒れて5日目に亡くなった。脳幹出血のため手術のしようがなく、医師から「今日明日だ」といわれ、諦めていた。だが、3日目に呼びかけに反応して、手を握ると握りかえしてきた。これを見て医師が「これなら少し大丈夫でしょう」といわれ、月末なので自宅に戻ろうと空路羽田に着いて、そこから電話を入れたら「2、3分前に亡くなった」といわれた。翌朝一番で宮崎に向かった。いろいろと考えることはあったが、通夜、葬儀、初七日と進めていった。
そんな中、私の会社にも新入社員が3名入ってきた。彼らのレポートに「人間関係には6つのポイントがある。挨拶、笑顔、返事、身だしなみ、気遣い、言葉遣い」とあったのを見て、社会に出て時間が経つと基本を忘れ、サボりがちになってしまうことに気がついた。倫理で学んでいることもこうした人としての基本なので、新入社員に負けないように実践していきたい。

スピーチの後、進行の吉野さんが講話者の小山さんを呼ぶと、小山さんはアッという間に登壇しました。小山さんは、自分は呼ばれてから演壇に上がるまでのスピードは№1であるといいます。倫理の学びは気づきにあるが、ある時に倫理での拍手は他のセミナーとは違う“一生懸命な”拍手であることに気づいた。手を叩き続けて痛い思いもさせたくないし、できるだけ早く登壇しようと心がけるようになった。
ある時、放送局で表彰を受けるときに「アスクさん」と呼ばれると、他の誰よりも早く(社長が)登壇するのを見て、社員が元気づけられると思う。社長が自分の立場を自覚した行動をするからこそ、社員に元気を与えられるようになるのだと考えている。当社は広告やフリーペーパーを製作している会社で、社員数は僅か10人の会社なので大企業のような社員教育もしていない。自分は人を成長させるには、自分の仕事をなくすことが一番と考えていて、常々「いなくなる(ことがあっても会社が回る)こと」が目標と説いている。
広告代理店は「士農工商代理店」という階層構造があるが、自分たちは新聞社を印刷・発行機能を担わせるアウトソーサーと考えている。輪転機や印刷機に投資をしないおかげで、実際にフリーペーパーは1媒体あたり1人半とか2人で作ることができる。少人数でやっているから、媒体に編集者としてついた担当者は、自分がいなくなっても回るように下を育てることを意識している。全員が管理者・経営者感覚を持っているので、財務諸表を読む力がある。月1回の全体会議では現預金の動きと元金返済額・減価償却費を織り込んだ資金繰りだけを押さえている。
会社をこういう体質に変えられたのは、ある事業に失敗したからである。1億円を投資して英国の額縁販売の権利を得たことにある。最初にいった銀行は「年商1億円の会社が1億投資するのはあり得ない」と断られたが、次の銀行は自分の勢いに負けたのか、インパクトローンで貸してくれた。櫻井よしこさんがキャスターを務めているころの「きょうの出来事」で『長野発の全国展開のビジネス』と取材も受けたが、地元の会社が義理で付き合ってくれた以外は増えていかなかった。自分が信じていれば伸びていくはずで、ダメなのはビジネスの対象物と考え、5千万円で売却できたが、1億円の負債が残ってしまった。

当初妻が反対していたものを無理に進めてしまったうえ、借金を残してしまったので、夫婦関係もギクシャクしていた。そこで倫理の個人指導を受けた。「社長を支えなさい」といってもらえると思ったが、「そんなことを考えるのはまだ早い」といわれてしまった。またある時には「ウチは馬鹿社員ばかりで困る。何とかならないか」個人指導を受けたところ、水上先生に「人には各々役割がある。教育システムがないために社員が犠牲になっている」といわれた。
社員や妻が「思い通りにならない」のが自分の苦難感だが、これは主観として表れてきているもので、客観的には向こうに問題があるのかも知れないが、そうしたことに気づかせてくれるために、彼らが演じてくれていたことに気がついたことで、自分も立場を自覚して変わることができた。

2010年4月3日土曜日

第1076回MS@相模原市

平成22年4月3日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:34社37名
テーマ:今すぐ役立つ環境節約術
~セコ(SECO)ロジーのすすめ
講話者:株式会社環境総合研究会
代表取締役 鎌田 健司氏

本日は、町田市倫理法人会専任幹事で当会会員でもある鎌田さんのお話でした。
鎌田さんは昭和33年岩手県盛岡市生まれで、堀内さんの中学の後輩でもあります。3歳で両親が離婚、母親に育てられていましたが12歳で死別、育ての親に預けられます。今になれば、両親が2人ずついるのはありがたいと語ります。学校を出た後は旅行業界、金融業界で活躍します。今の姿からは想像もつきませんが、「カミソリの健」などと呼ばれていたそうです。そして、平成10年から環境コンサルティング事業に携わられています。
倫理と出会ったのは13年前だが、あまり熱心に参加していなかった。だが、3年前に再び倫理と出会い、今度は親友と呼べる仲間ができるまでに至った。カミソリ…といわれたギスギスした性格もだいぶ円くなった。

温暖化と併せて、気象の反応が大きくなっている。具体的には台風の数は減っているが、一つ一つが大きくなっている。この原因は気温上昇で水蒸気量が増えているためである。ツバルのように満潮時には島が沈んでしまう例もある。
ペットボトルキャップの回収総数は15億個を超えた。1つ1つは小さな積み重ねだが、200万人の子供をポリオから救っている。結核のワクチンは1/3の価格(ポリオは20円、肺炎は7円)なので、600万人が救える。たかが20円だが、その20円が大きな効果を上げている。
集めなくても外すだけでよい。ペットボトルリサイクル時に物質の違うキャップを選別するために、1,000億円のカネが使われているので、この効果も馬鹿にできない。例の25%削減は、紙ゴミをなくすだけで達成できる。割り箸6本でA4の紙が1枚を作れる。
「これが再生されたらどうなるか」ということに興味を持てないことが環境問題の原因と考えている。1個のキャップ、1秒の重みを認識して欲しい。

事務連絡:
1.3/27の花見の出席は23名でした
2.4/9幹部研修があります(南文化センター)
3.4/10MSの後に役員会があります
4.4/13ESに多くの方をお誘いください

2010年3月27日土曜日

第1075回MS@相模原市

平成22年3月27日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:32社33名
テーマ:新入会者の会員スピーチ

本日は、年が明けてから当会に入会いただいた2人の会員さんに自己紹介を兼ねて、会員スピーチをしていただきました。

建設廃棄物中間処理業を営む大森産業株式会社(だいしんさんぎょう)の森山裕美(もりやまひろみ)さんは、父親が国・神奈川県第一号許可認定をはじめて取得し、建設廃棄物リサイクル業界の「パイオニア」としてこの地でこの業「一本一筋に30年」続けてきました。
さて建設廃棄物処理業とは?
廃棄物処理法(環境法)により、事業活動にともなって生じる廃棄物のうち、下記の20種類と輸入された廃棄物が産業廃棄物に定められているほか、爆発性・毒性・感染性などを有するものは特別管理産業廃棄物に定められています。また、気体・放射性物質・土砂などは廃棄物とされず、別の法律で扱われます。
その中でも、弊社が取り組んでいるモノは「ガレキ類」と呼ばれる「アスファルト、コンクリートなどの路盤材」を受入・再生化し再利用を推進してきました。

【産業廃棄物の種類】
・燃えがら(石炭灰など)
・汚泥(工場廃水処理や物の製造工程、建設工事などから出る汚泥)
・廃油
・廃酸(有機性・無機性に関わらず酸性の液体)
・廃アルカリ(有機性・無機性に関わらずアルカリ性の液体)
・廃プラスチック類(合成ゴムを含む)
・紙くず(製糸業・印刷加工業などから出るのもの)
・木くず(木材製造業・建設業の工作物の除去などから出るもの)
・繊維くず(繊維工業から出るもの)
・動植物残渣
・ゴムくず(天然ゴム)
・金属くず(研磨くず・切削くずなど)
・ガラス及び陶磁器くず
・鉱さい
・建設廃材(工作物の除去から出るコンクリート・アスファルトなど)
・ばいじん(集じん施設で集められた工場・焼却施設などのばいじん)
・家畜のふん尿(畜産農業から出るもの)
・家畜の死体(畜産農業から出るもの)
・動物系固形不要物(と畜場から出るもの)
・これらの産業廃棄物を処分するために処理したもの

現在、「産業廃棄物=環境ビジネス=リサイクル」と響き良く、ここ数年もてはやされておりますが、父親がこの業を興した30年前は「ゴミを再利用する」などと言う考え方・価値観が全くない時代でした。そのため当時は、建設廃材をただ捨ててしまい、捨てることが当然でした。しかし、父は不思議な思いでこの流れ・方法に大きな疑問を感じるようになりました。『もったいない』の思いから創めたこの新規事業は、当時理解を得ることが非常に困難でした。ところが、若輩者であった父の熱い思い「夢」を応援し、協力して下さる多くの方々のご支援があり、30年かけて現在の建設廃棄物処理リサイクル業界を構築しました。このリサイクルの理念は、ヨーロッパが発祥と言われております。一説には100年以上前から「リサイクル・循環型社会」が構築されていた、とも言われております。
日本は、資源がない国土が少ない、しかし技術力で戦後「ないないづくめ」の中から先進国になった、その「力」は唯一どこにも負けない日本人らしさ『勤勉さ』が国を盛りたて、現在の安全で豊かな国に成長したのです。その安全と豊かさは、スイッチを押すだけで電気もガスもつきます。蛇口をひねれば安全な水が出ます。お手洗いもレバーを引けば水が流れます。電気・ガス・上下水道等の「ライフライン」が日本全国で使えるのもその技術を支える、建設土木の力であると思います。日本の中小・零細企業の8割は建設土木関係です。その技術力は世界に誇れるものです。その技術力を駆使し今後の日本の在り方・世界の中の日本の役割をいなってゆけることができればと強く願っております。
そこで、弊社ができることは、建設土木業界の産業廃棄物とくにガレキ類の循環型社会を構築するためにも、本国の施策である「環境推進」をもっと現場に反映されるよう、効率よく、より安全に、分かりやすい管理ができる社会への取り組みを中間処理業の立場で、より良い基礎作りに貢献して参りたく思っております。
倫理法人会に入会したきっかけは、環境ビジネス業を継承するにあたり、今やるべきことは何よりも「学ぶ」ことです。その学びには「起業家・社会人」として大きく成長してゆく基盤作りが重要です。その学びは、机上の理論では身に付くことのできない、地元の先駆者であられる多くの起業家の皆様にご指導・ご鞭撻いただけるよう、倫理法人会に入会することが良いご縁に巡り合えると青森倫理法人会会長をなさっている親友のお父様からの助言でした。「人生に会社にと多々これから起こるであろう「壁」を乗り越えるためにも、よき指導者・よき仲間・よき自分を育むことが大切です。そのためにも先ずは、行動し実践して邁進してご覧なさい。」との言葉が倫理法人会への入会のきっかけとなりました。
入会して毎週土曜日の早朝に勉強することがどのようなものか? 半信半疑でした。しかしMSに出る度に感動・感銘し都度スピーチ・エピソードをノートにそして「心」に残し、その感動を「出来る目標に熱い思いに」と導かれ勇気づけられるようになりました。その思いを自分自身が実践し社員へ言葉ではなく、心を動かせるような存在になることが、この会に入会した意義であり、それ以上に自分自身を毎週1回「律すること」ができる機会がある幸せを感じはじめております。
今後は「感謝」と「ともに」のキモチを忘れずに一歩一歩。
創業者であり、先駆者である偉大な父の背中を追いかけ、いつか・・・近い将来、父を追い越せるように、私と妹の二人+私達を支えて下さる社員みんなで手と手を取り合い『未来』をこの手の中に育みたいです。またすでに巡り合った多くの素晴らしい「ご縁」、これから巡り合う多くの素晴らしい「ご縁」すべてに感謝しともに幸せになれるよう歩んで参りたく思います。
皆様のあたたかなご支援とご鞭撻を何卒、宜しくお願い申し上げます。
 最後に、業=看板よりも「人」として、私、森山裕美をこれから少しずつ知っていただき好きになっていただけたらと強く願っております。
好きになっていただくために、私について最後にPRさせて下さい。

【性格】
 天真爛漫・生真面目・天然楽天主義
【モットー】
 ◎嘘をつかない(基本的に・・・)
 ◎見栄を張らない(無理をしない)
 ◎努力を惜しまない(前向きさ・向上心が結果時に精神的・肉体的・経済的に余裕を
うみだし、自信になると信じています)
【趣味・特技】
ゴルフが大好きです。大学時代体育会ゴルフ部に所属し、ムードメーカでした。
腕前よりも18Hを楽しく過ごすこと・ボールをなくさないことが得意です。
重宝するかと思います。皆様と是非、ご一緒させて下さい!!

ヨシダスペースアートの吉田雅幸さん。初めて参加した時は、開始のベルに驚き、大きな声での挨拶に驚いたが、慣れてくると張り詰めた中に心地よさを感じている。高校時代にやっていたサッカーと釣りが趣味だとか。
ワールドカップサッカーを大阪へ見に行って、翌日会社に出社したら「もう給料が払えない」といわれて、独立したい…という気持ちもあって、法人を作り独立した。最初のマンションの仕事で報酬を踏み倒され、次の医療関係の仕事でまただまされ…と苦労を重ねてきた。そうした中で、やったことのない木造建築を「できる」といって引き受けた設計事務所との取引を進める中で、木造建築をマスターして現在の主取引先となっている。以降、順調に受注を確保していたが、楽な仕事の仕方に慣れてしまい、せっかく取引したいとの声があったのに断ってしまったことで、大ピンチに陥った。
最初の会社で「職場の教養」が配られていて、倫理法人会があることは知っていたが、その会社は冊子を配る以上の取り組みはしていなかった。時が流れて、エコ関係の住宅建材の展示会で目についた輻射式冷暖房装置を作っている会社に興味を持ち、熊本へ出かけていった。この会社の社長が熊本市中央倫理法人会の村上会長だった。北側に屋根を上げるという普通では考えつかない発想を取り入れた製品群の開発ストーリーや後継者育成の取り組み、朝礼の実践などが素晴らしい実績に結びつくと感じた。村上会長とコラボレーションしている会社の社長とも熊本で出会って、新たにプロジェクトへのお話もいただき、流れが変わったと感じた。村上会長は「熊本へ来ることが無ければ、(私やコラボ相手と)逢えなかったはずですよ。熊本に来ようと決意して、実践した結果ですよ」といってくれた。
入会して早々の私がいうのはおこがましいが、「出会いは必然で、考え方が変われば周りも変わる」ことを実践できていると感じている。素直に全てを学ぼう、という気持ちで仕事に、勉強に取り組んでいる。

2010年3月20日土曜日

第1074回MS@相模原市


平成22年3月20日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:32社36名
テーマ:富士研参加者の会員スピーチ

本日は、1月下旬に富士高原研修所での経営者セミナー(2泊3日)およびプランニングセミナー(1泊2日)に参加された会員の皆さまに体験談のスピーチをしていただきました。

経営者セミナー組は、鈴木康宏さんから。行く前は緊張していたが、板橋会長が緊張をほぐしてくれた。いざ行ってみると、食事、トイレ、風呂…と日々の生活の基本を見直す良い機会と感じた。講義会場への入退場時の挨拶で、心を合わせることの難しさと(合った時の)うれしさなど、身についたことを少しずつ伝えたい。
高瀬さんも初めての参加。「富士研はキミのためにある」と大澤さんから有無をいわさず参加させられたが、無理矢理でも行って良かった。体験しないと答が出ない。初対面のルームメイトと会って何分もしないのに打ち解けてしまえることに、倫友の凄さを感じたといいます。
竹尾さんも初参加。やるならリーダーを、といわれてリーダーになったがこれが大変で、チアーアップ(罰則あり)を3回受けた。

プランニング組は吉野さんと小林俊介さんです。吉野さんも「有無をいわさず」参加組でしたが、生きることの原点、すなわち、まず両親を思うこと、みんなと暮らす団体活動の楽しさと難しさを感じられた良い機会だったといいます。
小林俊介さんはさまざまな社員教育の場に参加したいという思いから、富士研に手を上げたそうです。屋外静坐の痛みには耐えられた…と思っていたら、ルームメイトが上半身裸で座っていたのを見て、「思いの強さ」に刺激を受けたそうです。

2010年3月17日水曜日

第1073回MS@相模原市

平成22年3月13日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
出席者:35社36名
テーマ:お葬式セミナー
    「その時、あわてないために」
講話者:ふじみ式典株式会社
代表取締役 中村義雄氏

本日はふじみ式典株式会社代表取締役で大和市倫理法人会幹事の中村義雄氏に“お葬式セミナー「その時、あわてないために」“と題してお話しいただきました。
中村さんと倫理の出会いは、千葉県でアスカグループの代表で、倫友でもある丸淳一氏との縁からです。中村さんが伊藤典範での修行を終えて、亡くなった父親の後継者となる時期に面倒を見てもらっている中で、「倫理をやれ」と折に触れていわれていたとか。そんな中で、海老名市の本社事務所に黒澤時三さんの日参に根負けして、入会したそうです。
本題の葬儀セミナーは、普段2時間近くかけてお話しされる内容をぎゅっ~と濃縮していただきました。葬儀屋さんの良し悪しは最初の電話で分かるそうです。金額を聞いた時に「(曖昧な)一式価格」しかいわないところはもちろんダメですが、その他の受け答えも常識的な考えて「あれっ」と思ったら、選ぶべきではないそうです。亡くなられた方を送る家族にとって、最後のお別れとなるセレモニーですから、自分たちが「どうすれば亡くなられた方が喜んでくれるのか」、「どんな葬儀で送り出したいのか」をしっかり伝えて、それを真摯に聞いてくれるか、がポイントだそうです。遺族の真摯な想いをキチンと受け止めてくれる葬儀屋さんならば、予算も踏まえつつ想いをカタチにすることで、ここまでやってくれた! と満足してもらえるとか。
ちなみに、一部の葬儀業者の中には、消費者に病院から自宅までの遺体搬送サービスと併せて、その後の葬儀サービスについても自社との取引を強制的に促す例があるそうですが、こうした行為は公正取引委員会が「独占禁止法に違反するおそれのある行為」と指摘しています。「一式見積もり」も同様だそうです。

参考:葬儀サービスの取引実態に関する調査報告書の概要(2005/7/27 公正取引委員会)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/05.july/05072701.html